
高校生向け就職試験対策①:面接の流れやマナーをまるっと解説
高校生のみなさん、面接準備はできていますか?
面接では「何を話すか」だけじゃなく、挨拶・表情・話し方などの“伝わり方”も見られています。身だしなみやマナーはもちろん、自分の言葉で受け答えできる準備を一緒に整えていきましょう。
「失敗したらどうしよう…」と不安でも大丈夫。先輩たちも同じ気持ちを乗り越えてきました。この記事ではそんな不安を解消するために面接の流れや評価されるポイント、よくある失敗の回避法まで、例を挙げながら必要なポイントを全2回にわたってギュッとまとめてお届けします。
今回は面接当日の流れや入退室時のマナー、質疑応答のポイントを中心に、具体例を踏まえて紹介していきます!
1. 前日チェック:忘れ物ゼロで当日に集中
- ・企業に提出した履歴書のコピー:折れ防止にクリアファイルに入れましょう。
- ・面接会場の地図:スマホ+印刷した地図も用意しておくと安心です。
- ・筆記用具&メモ:選考の流れなど大事な説明をメモできるようにしましょう。
2. 第一印象は3〜5秒:清潔感がいちばん伝わる
- ・髪:寝癖などがないよう気を付け、前髪が目にかからない・お辞儀で邪魔にならないようにしましょう。
- 例)男性:おでこを出す/耳にかからない長さ。
- 例)女性:長い髪は一つにまとめる・前髪が長い場合はアメピンなどでまとめる。
- ・制服・スーツ:しわや汚れがないようにネクタイ/リボンの曲がり、ボタンの掛け違いも最終確認しましょう。
- ・靴:軽く磨く・汚れを拭く。足元まで整っていると好印象。
身だしなみについてはこちらの記事で詳しく解説しているので要チェックです。
「面接は第一印象が大事!身だしなみで気をつけたいポイントを紹介」
3. 当日の基本の流れ
受付〜入室
・受付でのひと言
「本日◯時の面接に参りました、◯◯高等学校の◯◯です。よろしくお願いいたします。」
・受付電話がある場合
「本日◯時の面接に参りました、◯◯高等学校の◯◯と申します。ご担当者(担当者名がわかる場合は担当者の名前)様をお願いいたします。」
・案内が来たら
「こんにちは。本日はよろしくお願いいたします。」挨拶をし、椅子のある場所に案内された場合は着席は指示が出てからにしましょう。
面接官が待つ部屋に自分が入るパターン
1.3〜4回ノックをした後、部屋の中から声がしたら 「失礼いたします」と返事をし、両手でドアを開け入室。
ドアを閉める際はドアの方を向き、音を立てないよう静かに閉めましょう。
2.ドアを閉めたら、「本日はよろしくお願いいたします」と挨拶し、お辞儀をしましょう。
3.用意された席の横に立ち、「◯◯高等学校の◯◯と申します。本日はお時間をいただきありがとうございます。よろしくお願いいたします。」と挨拶とお辞儀をし、面接官から「お掛けください」や「どうぞ」と言われたら「失礼します」と返事をし、着席しましょう。
カバンは特に指示がなければ椅子の横に置きましょう。
面接中〜退室
■質疑応答
履歴書に書かれた情報(志望動機/長所・短所/学校・部活・アルバイト)をもとに、具体例などより深掘りした内容を聞かれることがありますので、ハキハキと答えられるようにしておきましょう。
■逆質問(促されたら/促されなくてもOK)
面接官に対し高校生側から質問できる時間が与えられることがあり、自ら積極的に気になる点を質問をすることで、企業に対して興味があることへのアピールにもなります。
ただし給与や休日、福利厚生など、求人票にすでに情報が書かれている内容を質問すると「求人票を読んでいないのかな?」と思われてしまう可能性があるため、事前に求人票や企業の公式サイトなどを閲覧し、その中でわからなかった内容(取得資格や研修期間、部署配属、雰囲気など)に関係する質問を考えておきましょう。
【質問例】
・「1年目の主な業務と、評価で重視される行動は何ですか?」
・「御社で働く前に、勉強した方が良いものはありますか?」
・「御社に就職後、どのような資格やスキルを取得すると良いですか?」
・「入社後の新人研修は、どのくらいの期間実施されますか?」
・「入社後、他部署への異動や転勤などはありますでしょうか?」
■今後の流れ
合否連絡の時期や追加面接など、今後についての説明が面接官からされるので、しっかりメモを取りましょう。
■退室
面接官から退室を促されたら、座ったまま「本日はお忙しい中お時間をいただき、ありがとうございました。」とお礼を伝えたあと一礼し、立ち上がったら椅子の横でお辞儀をしましょう。
ドアの前に立ったら「失礼します」と言い、再度お辞儀をします。ドアは入室時同様両手で開け、閉める際はドアの方を向き、静かに閉めましょう。
企業の建物を出るまでが面接です。ドアを閉めた後すぐにスマホなどを触ろうとせず、最後まで姿勢と所作は丁寧に行いましょう。
4. まとめ
今回の記事では、面接当日の具体的な流れや、受付から退室までのマナー、そして質疑応答のポイントについて詳しく解説しました。
「面接、これで大丈夫かな…」とまだ不安を感じているかもしれませんが、今日学んだことを繰り返し練習することで、きっと自信を持って本番に臨めるようになります。
次回は、面接官が「ここを見る!」という評価のポイントや、うっかりやってしまいがちなNG行動の具体的な対策について、さらに深掘りしてお届けします。