高校生の皆さんの中には、高校卒業後の進路を就職にするか進学にするか迷っている高校生も多いと思います。高校を卒業してから就職するのと、大学卒業してから就職するのとでは、どちらにしても様々なメリット・デメリットがあります。今回の記事では、進路を高卒就職にした場合のメリット・デメリットについて、詳しく解説します。
「出世するなら大卒(新卒)が有利」といった先入観が強まると、高卒就職に迷いが生じることもあるかもしれません。
「令和4年度の高等学校の卒業後の状況調査」を見ても、高校全体の卒業者は、990,230人(A)。卒業者に占める就職者の割合をみると、高校卒業者は149,335人(B)で、このうち正規雇用は141,349人、就職率は14.7%となっています。
参照:令和4年度学校基本調査について(状況別卒業者数Excel)
(A)990,230 ÷(B)149,335 ₌6.63…なので約6人に1人が高卒就職者
上記のデータから、全日制・定時制・通信制を問わず、高校生の約6人に1人は就職を選択し、実現しているといえます。高校卒業後に就職を希望する人が少ないと感じても、高卒者全体の1/6は就職を選んでいる事実を知り、卒業後の進路選びに役立てましょう。
高校卒業後に就職をすると、社会に早く出られるというメリットがあります。その他にも様々なメリット・デメリットがあるので、自分の将来を見据えて、進路決めの参考にしてください!
【デメリット】
◆大卒以上の求人に応募ができない
◆一般的に大卒のほうが給与が高い
◆一部の資格取得ができない
◆友達との交流の時間が減る
高卒就職にはデメリットもあります。
求人をたくさん見ている高校生はわかると思いますが、大卒に比べて高卒求人数が少ないです。
他にも、「ユースフル労働 統計 2023」によると、学歴別の生涯賃金は大卒の方が高い傾向があります。
大学生になると、たくさんの友達との交流があったり、遊びや学びに時間を費やすことができます。
社会人となれば、長期休みがとれない、慣れない生活で心身ともに余裕がなくなる事もあるので、時間の使い方を工夫することが大事です!
【メリット】
◆早い時期から自立が出来る
◆経済的に安定する(自己投資しやすい)
◆仕事によっては出世がしやすい
◆若さを活かした働き方ができる
高校卒業後に就職すると大卒より4年早く社会や自分の将来と向き合うことができます。
事務の仕事や書籍の編集者、エステティシャンや製造業などの仕事をし続けた時間が重要になる仕事であればより出世しやすい可能性があります。
また、いち早く社会人になることで大学に行っても学べないこと(話し方、考え方、知識)や教科書に載っていないビジネスマナーを実戦形式で身につけられることも、高卒就職のメリットと言えると思います!
進路に迷った時は、就職と進学のメリット・デメリットを考えてみてください。自分の将来のことを考え、就職がいいのか進学がいいのかは人それぞれです。友達に合わせて、自分も進学しようかななど進路に対して軽く考えるのではなく、しっかりと進路と向き合いましょう。
就職でも進学でも、頑張ることには変わりはありません。内定後や受験合格後の生活やキャリアのことを考えて進路を決めましょうね!