
超売り手市場の今、高校生の就職活動はどう変わった?親世代との比較と成功のポイント
近年の高校生の就職活動は、これまでの歴史の中でも特に大きな変化の時期を迎えています。
簡潔に言うと、少子高齢化による現役世代の減少で働く人が減り続ける社会の中、高校生の価値がかつてないほど高まっている状態です。
今回は高校生や保護者の方が、今の状況を正しく理解し、後悔のない選択をするためのポイントをまとめました。
- 目次
- 1.今の高校生の就活はどんな状況か
- 2.今と昔では大きく違う?就活ルールの変化
- 3.少子化が進むこれからの働き方
- 4.保護者の方へ、今の就職は「妥協」ではないト
- 5.高校生へ、選べる時代だからこそ「自分の軸」を持つ
- まとめ
1.今の高校生の就活はどんな状況か
令和7年度の新規高卒者向けの就職市場は、求職者数が約 12万3千人に対し、求人数が約 48万3千人と、企業が人を募集する数に対して仕事を探している高校生の数が圧倒的に少ない「超売り手市場」となっています。
※売り手市場:働く人よりも求人の数が多い、働く側にとって有利な状況のこと。
求人倍率は3.94倍となり、この20年ほどの間でも過去最高水準を記録しています。これは、一人に対して3社も4社も選択肢があるような状態です。
参照:厚生労働省「令和7年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況」取りまとめ(9月末現在)」
これまでの高校生の就活は、学校に届く求人票の中から一社を選び、就職試験を受けるという形が一般的でした。しかし、今は求人サイトなどを通して企業側が積極的に情報を発信し、求職者に選んでもらうための工夫を凝らすようになっています。
2.今と昔では大きく違う?就活ルールの変化
近年の就活で注目すべき変化は、採用ルールにおける保護者の存在感です。
これまで、高校生の求人情報は学校の中だけで管理されることが多かったのですが、最近ではWeb上で求人情報を公開し、保護者の方も一緒に内容を確認できる仕組みが広がっています。
また一部の都道府県では、応募解禁日からの一定期間は一人につき一社しか応募ができない「一人一社制」とされていたルールが緩和され始めています。
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項目 |
以前のルール |
近年の傾向 |
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応募の数 |
一社ずつ受けるのが基本 |
一度に複数社に申し込める都道府県が増加 |
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情報の見方 |
学校にある紙の求人票を閲覧するのが基本 |
学校にある求人票のほかインターネットでも閲覧可能 |
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面接の形式 |
応募企業から指定された会場での面接が基本 |
Web面接を取り入れる企業も |
このように、大学生の就活に近い形へと、少しずつ形を変えています。
3.少子化が進むこれからの働き方
日本は今、急激な少子化が進んでいます。これが高校生の将来にどのような影響を与えるのでしょうか。
かつては「若いうちは苦労して当たり前」という空気もありましたが、今は「若者は貴重な宝」です。そのため、企業は以下のような取り組みを急いでいます。
・初任給の引き上げ
大卒者との差を縮め、高卒でも最初から20万円以上の給料を提示する企業も増えています。
・働きやすさの改善
休みがしっかり取れるか、残業が少ないかといった、生活の質を重視する高校生に応えようとしています。
・入社後の教育
「高校生だから何もできない」と考えるのではなく、入社後にゼロから育てるための教育プログラムを充実させています。
上記だけを見れば働きやすい環境になったと思うかもしれません。しかし同時に、自分のスキルを磨き続けなければならない時代でもあります。70歳近くまで働くことが予想される中、一つの会社に一生守ってもらうのではなく、「どこへ行っても通用する力」をどう身につけるかが、進路選びの鍵になります。
4.保護者の方へ、今の就職は「妥協」ではない
保護者世代の方々の中には、大学進学を優先し、高卒での就職を消去法や妥協案と考えてしまう方もいるかもしれません。
ですが、今の就職市場を見れば、それは大きな誤解です。
今の企業は、意欲のある若者を早期に確保し、実践的なスキルを身につけさせたいと考えています。大学で4年間座学を学ぶのとは別に、18歳から現場に出て専門性を磨くことは、立派なキャリアの積み方です。
保護者ができる最大のサポートは、自分の時代の常識を押し付けるのではなく、お子さんが「この仕事を通じてどう成長したいか」を一緒に考えること。そして、今の企業がどれほど高校生を求めているかという現実を、フラットな目で見つめることです。
5.高校生へ、選べる時代だからこそ「自分の軸」を持つ
求人が溢れている今は、逆に言えば迷いやすい時代でもあります。
給料が高い・家から近い・休みが多い。これらは大切な条件ですが、それだけで決めてしまうと、入社後に「思っていたのと違う」と後悔することになりかねません。
まずは、以下の3つを自分に問いかけてみてください。
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どんな事をしているときが一番楽しいか?
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人から感謝されると嬉しいのはどんなときか?
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10年後、自分はどんな暮らしをしていたいか?
今の高校就活市場は、あなたを求めています。だからこそ周りに流されるのではなく自分にとっての正解を納得いくまで探してみてください。
まとめ
2026年の就活市場は、まさにチャンスの山です。
親子の間で、社会の変化やこれからについてじっくり話し合う時間を作ってみてください。お互いの就活の常識をアップデートし、認識を合わせる事ができれば、きっと最高の結果にたどり着けるはずです。
