2026年3月に高校を卒業予定の皆さんへ。
ジョブドラフト運営事務局です。
卒業後の進路を就職に決めた高校生や、進学か就職かで悩んでいる高校生にとって、就職活動のスケジュールを事前に把握することは非常に大切です。
応募企業の選び方、就職試験のスケジュールについて知りたい!という方も多いでしょう。
今回は厚生労働省から発表された情報をもとに、自己開拓ではない高校生の就職活動のスケジュールについて分かりやすくまとめましたので、ぜひ最後までお読みください。
参照:厚生労働省令和8年3月新規高等学校卒業者の就職に係る採用選考期日等を取りまとめました
2025年(令和8年3月卒業)の高校就活の具体的なスケジュールは以下の通りです。
・4月〜6月 就活についての情報収集を行う
・7月1日 求人票が公開され、求人情報が学校や求人サイト上で自由に閲覧できるようになる
・7月〜8月 夏休み期間を利用して、気になる会社へ職場見学に行く
・9月5日 1社目の応募開始(沖縄県は8月30日)
・9月16日 就職試験(選考)開始
・9月中旬〜 企業から内定をもらう
・10月〜 二次募集の応募開始(複数応募可能)
・翌年4月 入社
◆4月〜6月
求人票の解禁日である7月1日までに、目指したい業界や自分がやりたい仕事について情報収集をしておきましょう。
就活に関する知識や、業界・企業研究だけでなく、自分自身について深く掘り下げることも重要です。「自分は何をしたいのか」「自分には向いていないかもしれない」「自分がその職場で働いている姿をイメージできるか」など、自分の性質を考えた上で、就職先を選ぶ必要があります。
5月と6月には、高校生のための職業体験会『おしごとフェア』が全国各地で開催予定ですので、すでに進路が決まっている方も、悩んでいる方も、ぜひ気軽に参加してみてください。
このイベントでは会場内で職業体験ができたり、就職活動についての相談をすることができたりします。
◆7月上旬
7月1日からは、いよいよハローワークの確認印が押された求人票が次々と公開されます。
高校生向けの求人は、「指定校求人」「公開求人」の2種類です。
「指定校求人」は企業が指定の学校に出す求人であり、応募するためには学校の推薦が必要となります。
それに対して「公開求人」は、ハローワークの運営するサイト「高卒就職情報WEB提供サービス」や高卒就職の情報サイトに掲載された求人票を見て応募します。基本的には応募制限がなく、どの高校に通っていても自由に応募可能です。
もし気になる求人を見つけたら、担任や進路担当の先生にその企業の求人票を渡しましょう。先生が企業に連絡・応募してくれ、就職試験を受けることができます。
ここで知っておきたいのは、一次募集である9月に応募できる企業は一社のみであるという点です。(※一部の府県では複数応募可能)
気になる求人票の情報を集め、実際に自分が4月〜6月の時点でイメージしていた通りの求人なのかを見比べましょう。イメージがまとまらないときには、その求人票をもとに、担当の先生や自分の親などに相談してみるのもおすすめです。
高校生のための求人サイト「ジョブドラフト」でも、チャットで就活に関する相談ができますので、悩んだ際はぜひ気軽にご相談ください。
ですが、最終的に働くのは自分自身ですので、他人の意見に流され過ぎず、自分の意志を尊重することが大切です。
7月と10月には高校生のための合同企業説明会『ジョブドラフト Fes2025』が全国各地で開催予定です。
イベントに参加する企業について詳しく知る・聞くことができたり、『おしごとフェア』同様、就職活動に関する相談もできたりしますので、こちらも気軽に参加してみてください。
◆7月下旬〜8月
高校生の就職活動では、夏休みの期間(7月〜8月)が非常に重要です。
9月の就職試験に向けてどの求人に応募するのかを決める大事な期間であり、様々な会社の職場見学に積極的に参加し、「その会社の雰囲気は自分に合っているか」「そこで働く人々はどんな人たちか」を実際に見てみることをお勧めします。
これにより、就職後のミスマッチを防ぐことができます。
「ジョブドラフト」では、職場見学の申し込みもできるので、こちらも活用してみてください。
高校生の本格的な就職活動は7月から始まることを忘れず、先生や家族に相談したり、友達と協力したりしながら、しっかりと就職活動に取り組みましょう。
◆9月
9月になると一社目の応募が開始され、学校から志望企業へ応募書類が提出されます。
9月16日には就職試験・面接などの選考が行われ、内定が決まります。
◆10月~
9月で内定がもらえなかった場合、10月以降に企業の二次募集・三次募集に挑むことが可能です。
公務員か一般企業かで迷っていた高校生が、この時期に一般企業への就職を決め、応募するケースもあります。
◆内定獲得後〜3月
4月の入社に向けてスーツや鞄の身だしなみや、手帳や筆記類などの小物類も準備をしておきましょう。敬語やマナーについて事前に学んでおくのも良いかもしれません。
関連記事: この春社会人デビューする高校生へ~入社までに準備する持ち物特集〜
企業によっては、入社前に研修やイベントがある場合もありますので、内定をもらった際はその点も確認しましょう。
◆翌年4月
就職先が決まれば、翌年の4月からいよいよ社会人生活のスタートです。
高校生の就職活動はこれまで、一定期間は一人につき一社しか応募ができない「一人一社制」が基本でしたが、地域によっては初めから複数の企業に応募することも可能です。
例として、昨年度に複数応募可能の都道府県をいくつか紹介します。
・秋田県 県内の求人に限り、初めから最大三社応募可能
・大阪府 公開求人かつ、求人者が複数応募を認めている場合に限り、初めから最大三社応募可能
・和歌山県 県内の求人に限り、初めから複数応募可能(制限なし)
参照:和歌山労働局職業安定部令和7年3月新規高等学校卒業予定者に係る申し合わせ等について
地域によってルールが異なるため、各都道府県の基準も把握しておくと良いでしょう。
厚生労働省職業安定局が提供する「高卒就職情報WEB提供サービス」では、昨年度(令和7年3月卒業)の各都道府県の応募・推薦に関するルールがまとめられているので、こちらもぜひ確認してみてください。
参照:厚生労働省職業安定局 ◆都道府県高等学校就職問題検討会議における申し合わせ等(令和7年3月卒業者の応募・推薦について)
また就職活動をする中で、二次募集に応募する高校生も多いと思います。
二次募集開始の時期は企業によって異なりますので、気になる求人に巡り合ったら募集の詳細についても確認しておきましょう。
いかがでしたでしょうか? 高校生の就職活動のスケジュールについて理解が深まったことと思います。
高校3年生の一年間を充実させ、悔いのない就職活動ができることを願っています。
ジョブドラフトでは、これからも高校生の就活に役立つ記事を順次公開予定です。