
進路変更をして、就活を「今」始める人がやるべきこと
「進学から就職に切り替えたけど、もう10月。周りは就職先が決まり始めているのに、自分は何もできていない…」
もしあなたが今、このように焦りや不安を感じているなら、安心してください。
高校卒業後の進路決定において、進路変更によって準備が遅れることは珍しいことではありません。高校生の就職活動は、全国的に9月中旬の選考開始に向けて夏休み前から準備が進みます。そのため、「10月スタート」は確かに遅れ気味です。
しかし、この遅れは残りの期間でいかに効率的に動くかで十分に挽回可能です。
大切なのは、「遅れた」という事実を気に病むことではなく、「今」から内定にたどり着くための戦略を立てることです。
今回の記事では、進路変更で「出遅れた」高校生のあなたが、何をすべきなのかをご紹介します。
1. 高校就活の特殊なルール
進路変更で遅れたあなたがまず理解すべきは、進学とは大きく異なる高校就活の「特殊性」です。このルールを理解することが、効率的な就活の第一歩になります。
・学校を介して就職活動をする
高校生の就職活動は大学や専門学校の就活のような、応募〜内定まで全て自身で行うのとは異なり、学校(進路指導室)がすべての窓口になります。
求人情報はハローワークを通じて学校に届き、応募は学校を通じて行うことになります。
「ジョブドラフト」のような求人サイトを使って自分でやりたい仕事を探すことも可能ですが、応募をする際は先生を通すのが基本です。
・スケジュールがタイトで一発勝負
高校就活は、夏休み明けの採用選考開始日(9月中旬)が全国一律で決められており、選考期間が非常に短いです。
また、高校就活には「一人一社制」というルールがあり、10・11月ごろまで(※期間は都道府県により異なる)は一社しか応募することができません。
そのため、仮に不採用になった場合、応募時期によっては次の応募まで待機期間が生じることがあるため、一社目の選考準備が極めて重要になります。
選考を焦るよりも、どの企業に応募するかしっかりと見極め、応募書類の完成度を高めることに集中しましょう。
2. 進路変更者が「今すぐ」やるべきこと
進路変更で遅れたあなたが、限られた時間で成果を出すために、優先して取り組むべき3つのステップと、その効率的な進め方を紹介します。
・進路指導の先生を「最高の味方」にする
まず行うべきは、先生への相談です。
先生に進路変更の理由を正直に伝え、「遅れた分、挽回したい」という熱意を見せましょう。先生はあなたの適性や校内選考の最新の状況を把握しており、タイミングによっては学校から企業を紹介される場合もあります。
・条件で企業を絞り込む
「自分はどんな仕事がしたいか」ということを深く考える時間はありません。まずは、現実的な「働ける条件」で効率的に求人を絞り込みましょう。
①働く場所はどこがいいか
最初は地元企業の求人を重点的に確認しましょう。
上京・独立をする予定の場合は、希望の周辺地域の求人を確認しましょう。
②避けたい仕事
「接客は避けたい」「体力仕事は難しい」など、興味のない分野や苦手な分野を消去法で消していきましょう。
③企業規模
応募が集中する大企業だけでなく、採用枠が多く、人物重視で選考する中小企業も視野に入れましょう。
求人を探す場合は、学校だけでなく色々な就職活動サービスを調べたり、たくさん求人を見ることがおすすめです。
昔は学校に届いた求人票でしか企業を探すことが出来なかった高校就活も、今は求人サイトなど、様々な形で企業の事をより深く知れるようになっています。
また、わからないことがあれば学校の先生や就職活動サポートをしている人、親、友達に相談することが大切です。
・履歴書作成と面接対策を「同時並行」で徹底する
本来は順序立てて行う準備も、この時期は同時並行で進めましょう。履歴書に書く内容は、そのまま面接の質問への回答になります。
①履歴書作成
進路変更の理由を問われた時に「なぜ今、この会社を希望するのか」を明確に答えられるよう準備しましょう。
②自己PRの作成
部活やアルバイトなど、高校生活で特に頑張ったことに焦点を絞り、「困難をどう乗り越えたか」を具体的に伝えましょう。
③模擬面接をたくさん行う
先生や家族・友人に模擬面接を依頼し、何度も練習をすることが大切です。
繰り返し練習をすることで面接本番でスラスラと答えられるようになります。
3. まとめ
進路変更を決めたことは、「迷い」ではなく、「自分の将来について真剣に考えた結果」です。採用担当者は、あなたがこの短い期間でどれだけ真剣に取り組み、入社への熱意を持っているかを見ています。
「今からじゃ遅いかも」と立ち止まるのはやめて、まずは進路指導室のドアを叩きましょう。その一歩が、あなたの未来を大きく変える唯一の方法です。
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