進路

就職か進学か、それぞれのメリット・デメリット

高校生が3年生になると必ず迎える進路選択。
それは、自分の未来を形作る大きな一歩です。
就職と進学、どちらの道にも魅力があり、それぞれのメリットとデメリットを理解したうえで、自分に合った道を選びましょう。

 

今回は就職、進学についてそれぞれのメリット、デメリットについて解説していきます。

 

目次

 

就職の魅力とは?

高卒新卒で就職をした男女

高校卒業後、すぐに社会人として働き始める就職には多くの利点があります。
高校生として最初に社会を経験することで、同年代よりも早く実践的なスキルを身につけることができたり、収入を得て経済的に自立することもできたりします。さらに、多くの企業が高卒者を対象とした手厚い研修制度を提供しており、職場での成長を促してくれます。

一方で、高卒という学歴から職業選択の幅が狭まることや、大卒者と比較して生涯賃金の差が生じる可能性が課題として挙げられます。また、高卒者の就職には早期離職のリスクも伴うため、就活時には慎重な職業選択が求められます。

 

就職のメリット

  • ・早期の社会経験:高校卒業後すぐに社会でのスキルを磨ける。
  • ・経済的自立:学費の負担がなく収入を得られる。
  • ・手厚い教育:企業による高卒者向け研修制度が充実。
  • ・若さを活かした働き方:柔軟な働き方が可能で特定業界では有利。

 

就職のデメリット

  • ・職業選択の幅の狭さ:高卒では一部の専門的な職業に就けない。
    医師や弁護士、公認会計士などは専門知識を学び試験に合格する必要があります。
  • ・生涯賃金の差:高卒と大卒では数千万円の収入差が発生する可能性がある(※1)
  • ・キャリアの限界:学歴による昇進の制限がある場合がある。
  • ・早期離職のリスク:職業ミスマッチによる離職率の高さ。(※2)

 

進学の魅力とは?

進学を選んだ女性たち

進学を選べば、大学や専門学校で専門的な知識を深く学ぶことができ、将来のキャリア形成に役立つスキルを習得できます。高校生にとって大卒資格は、選べる職業の幅を広げる大きな要素であり、研究職や専門職など進学が必須となる分野への道も開かれます。

さらに、大卒者は高卒者よりも生涯賃金(※1)が高い傾向があり、経済的な安定を得やすいと言われています。ただし、進学には高額な学費が伴うため、奨学金やアルバイトを利用する必要があります。
また、社会人としてのスタートが遅れたり、学んだ内容が希望する職業に直結しない可能性も考慮するべきポイントです。

 

進学のメリット

  • ・職業選択の幅が広がる:大卒・専門卒資格による職業選択の増加。
  • ・専門知識の習得:将来のキャリアに繋がるスキルを獲得できる。
  • ・将来の収入向上:生涯賃金(※1)が高卒者よりも多い傾向。
  • ・学生生活の楽しみ:サークル活動や仲間との交流による成長。

 

進学のデメリット

  • ・学費の負担:高額な学費を支払う必要がある。
  • ・社会人スタートの遅れ:高卒者よりも初任給が遅れる。
  • ・進路選択の迷い:進学先で 学んだ内容が必ずしも希望する職業に繋がらない可能性。

 

※1:厚生労働省令和6年賃金構造基本統計調査 速報

※2:厚生労働省新規学卒就職者の離職状況(令和3年3月卒業者)を公表します

 

まとめ

高校生が迎える進路選択は、人生を左右する重要な決断です。就職か進学か、それぞれの選択にはメリットもデメリットもありますが、あなたがどんな未来を描きたいか、どんな価値観を大切にしたいかが最も重要です。
高卒就職では進学するより早く働き始めることで経験を積み、高卒者ならではの強みを活かすことができます。一方、進学では専門的な知識やスキルを身につけ、大卒・専門卒者としての可能性を広げられます。どちらを選ぶとしても、自分の目標をしっかり見据えて進路を選びましょう。

 

家族や先生、友人と話し合いながら、自分らしい答えを見つけてください。たとえ迷いや不安があっても、それを乗り越えていく中で素晴らしい未来が待っています。あなたの努力が、自分らしい進路と未来を切り開く力になります。自分を信じて、進んでください! !

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