高校生から社会人になると周囲から求められることが変わったり、今まで許されていたことが許されなくなったりするので、高校生視点で考えると「社会人は高校生よりも厳しい」というイメージがある人も多いのではないでしょうか。
「高校生と社会人では何が違うのか」を具体的に知っておくことで、社会人になるまでにしっかり意識を切り替えておきましょう。
【高校生活における評価】
・勉強を頑張ると、テストの点数や成績で評価される
・部活動は頑張り次第で、背番号や試合のスタメン選抜として評価される
【社会人における評価】
・頑張りが毎月の給料や年間の賞与(ボーナス)として評価される
高校生との大きな違いの一つとして「自分の頑張りがお金に反映される」という点があります。
毎月の給料は、自分が1ヵ月働いた仕事の対価・報酬です。また、賞与は給料にプラスで、自分が会社に貢献した度合いによって貰えるものなので、貢献度により貰える金額も変わり、成績が悪いときには賞与を支給しないと判断されることもあります。
社会人になるというのは、給料をもらう「責任」が発生して、会社への貢献度や身に付けた知識・技術が給料で評価されるようになるということです。
高校生と社会人では「時間に対する責任」も大きく変わります。
友達との約束の時間に遅れても「ごめんなさい」と謝れば許されるかもしれません。しかし、取引先との約束に遅れるとなれば、責任の重さが全く異なるのです。お客様との約束を守らず待たせてしまうようなことがあれば、自分の問題だけでなく会社の信用問題に発展することもあり、時間の管理が求められます。
取引先との約束は、社会人になると「時間に遅れなく期限通りに完璧なものを提供する」「相手の貴重な時間に敬意を払う」ことが当たり前になるのです。
高校生のうちは、学校生活で同じ学年の友達や部活動のメンバーといった年の近い人たちと関わることがほとんどですよね。
しかし、社会人になると高校生の頃は問題なかった「自分の気の合う人とばかり一緒にいる」ということはできなくなるので、どんなタイプの人や年代の人ともコミュニケーションをとって接することができるスキルが大切になってきます。
少し窮屈に感じるかもしれませんが、社会人になると家族や友人だけでなく、先輩や上司、取引先のお客様など、関わる人の年齢層がぐっと広がりますので、交友関係も広がったり人間性を成長させるというメリットもあります。
自分の態度や行動で、周りからの評価はどんどん変化していきます。
姿勢や身なり、言葉遣い、表情などで「責任のある仕事を任せられるか」「信用できる人か」を判断されるようになるため、当たり前のことを当たり前にできる人は、社会人として信頼が得られ、いい評価をされやすくなります。
社会人デビューは、高校生にとって高いハードルに感じるかもしれません。
まずは身だしなみを整えて、あいさつや返事を元気よくする、遅刻をしないなど、当たり前のことをしっかりやることから始めていけば、信頼される社会人へと成長できるでしょう。