そもそも溶接とは、物と物を、溶かした金属などで一体化する工事の手法です。当社ではスタッドと呼ばれるボルトを使って溶接しており、皆さんにお任せするのは、このスタッド溶接作業と現場管理者です。スタッド溶接とは、スタッド(ボルト)をスタッドガンと呼ばれる機械を使い、ホッチキスでバチンバチンと止めるように溶接する工法です。金属を溶かしたり、火花を散らしたりして行う従来の溶接と異なり瞬時にできるので、短時間で効率的な溶接が可能です。
主な仕事場は、火力発電所や製紙工場、焼却施設といった“プラント”と呼ばれる大規模な工場がメインです。そこで、耐熱や防熱の材料(耐火材)を、壁面などに取り付けるのが私たちの仕事! 工場を守るためにとても重要であるほか、決して単純作業でもありません。様々な環境に対応する柔軟さと、職人的なセンスが求められる仕事です。
入社後最初の1~2ヵ月は、社内でのオリエンテーションで、社内外のことについて学びます。3ヵ月目ぐらいから、現場に向かう先輩社員に同行し、仕事の流れを把握しながら、工程や作業員を管理する現場管理者(現場代理人)としての立ち位置を理解しましょう。入社3~5年経てば一人で現場を回し、5年も経てば現場の課題を理解して、材料や工具の製作・改良・発案を、メーカーと協力しながら行えるようになるはず!
長崎に本社を置く小さな会社ですが、取引先は日本全国にあり、北は北海道から南は地元九州までが仕事場になります。下請け業務も多くありますが、大手重工業メーカーや製紙メーカーからは直接仕事をいただいています。下請けに対していわゆる元請け・一次請けというもので、業界でも技術力と対応力に信頼をいただいているといえるでしょう。
「無駄な管理はしない」「個人の考えを尊重する」ことをモットーにしています。現場での仕事は基本的に社員に任せますし、必要な工具や消耗品などは、それぞれが使いやすいものを使用して構いません。これを使わないとダメとか、このやり方でないとダメといった制約がほぼなく、いわゆる個人の裁量で仕事が進められます。
私は皆さんと一緒に働くことになる、工務営業部の部長を務めています。この仕事では突発工事等も非常に多く、溶接作業や工事の工程管理は、決して楽ではありません。でも、他社ではできないような案件にも臨機応変に対応できるため、お客様に感謝されることが多いです。資格はたくさん持っており、珍しいところでは「可搬型発電設備専門業者」という、発電所の管理を担える資格です。こういったものが、会社のサポートで取得できます。
溶接は全くの未経験で転職しましたが、今日までやってこられたのは達成感が大きいからです。火力発電所や化学工場、製紙工場といった、規模の大きな設備に対しての施工が多く、完了したときの喜びはすごいものがあります。忙しい時期は休みが取りづらいこともありますが、そうでない時期にはまとまった休みを取れるので、メリハリのある働き方ができています。まず必要なのは、積極性とコミュニケーション能力でしょうか。特に自分から仕事を覚えたり、課題を見つけたりする意欲と、それを相談・報告すること。これができれば、仕事は自然と身につくはず!
今年で創業38年。当社にはこれまでの数多くの施工実績があり、短い期間で多くの本数を施工できる技術力が自慢です。また、長崎から日本全国のお客様の現場へ出向き、常に真摯に対応する姿勢には好評をいただいており、長年お付き合いしているお客様ばかりです。業界的にも同業他社や競合も少ないため、業績は安定しています。
スタッド溶接工事だけでなく、スタッド溶接の機器・材料の調達販売も行っています。最近は特殊なガスを使用したTIG溶接も取り入れ、受注工事の範囲を拡大中です。 また、大阪には営業拠点があります。大阪を中心にメーカー開拓や技術の開拓をめざしています!
事業面で会社が進化するのと同じように、従業員の皆さんの進化=スキルアップを全力応援! 溶接工に必要な資格の取得サポート(費用の負担、学習時間の確保)はもちろん、溶接に直接関係のない資格であっても、自己啓発の一環として費用を負担しています。また、福利厚生にも注力中!例えば労災保険は、プライベートの怪我も補償する、かなり手厚いタイプに加入するなど、万全の体制を整えています。
当社の業務は、体力的にきついことも少なくありません。だからこそ、実務そのものは従業員のやりやすいようにしてもらいたいと思っているため、ルールや制約をできる限り設けないようにしています。また、仕事で困ったことがあれば、私や上司、先輩に何でも相談できる風土があります。会社はみんなでつくり、発展していくもの!一人ひとりの意見や考えが、会社の成長を促してくれるのです。よって、当社で働いていただけるのであれば、日々の“気づき”を大切にして、何かあればすぐに相談してください。全力で応えます!