「製造」の仕事と聞くと、どんな仕事をイメージしますか?一番に思い浮かぶのは、工場で自動車や船などの工業製品を作るイメージが多いかもしれません。
「製造=材料加工をすることで製品を作る仕事」と考えてみると、スーパーマーケットに並ぶ加工食品やそのトレイ、お菓子といった身近なものも製造現場で作られているので、製造の範囲は意外と幅広いです。
今回は数ある職種の中から「製造」の仕事について説明をしていきます。
「製造の仕事」とまとめても作るものや仕事環境は様々ですが、勤務先は工場です。ものづくりの現場は機械を動かすことや手作業もあり、集中して作業に取り組むことが求められる仕事です。
具体的な業務として、実際に手作業で製品を作ることから始まり、作った製品に問題がないかの検品作業や、製品を出荷するための梱包作業、フォークリフトに乗って製品を運ぶ倉庫内作業など、ポジションによってそれぞれの業務内容は様々で、作った製品の後工程までが製造の仕事になります。
みなさんが日常で使っている多くの製品が製造工場で生み出されているのは冒頭に伝えましたが、製造現場では、効率的にものづくりをするためにマニュアルが作成されています。そのため、マニュアル通り正確に作業することが必要となるので、「正確性」が求められます。
また、集中して作業をしながら安全にも気を配る力も重要なので、「集中力」が必要になります。
【製造職に向いている人】
・一つの作業を続けることが苦ではない人
・手先が器用な人
・集中力に自信がある人
ポジションによってもスキルは異なるので、求人票や職場見学で事前に確認をしておくことが大切です
「ものづくりに携わる」ということは「その道の職人」になれるということです。
製造工程に携わることで専門的な知識と技術が身に付き、必要に応じて資格を取得することも可能です。製造の仕事では、フォークリフトの免許(18歳以上)を持っていると仕事の幅も広がります。
一つの会社で経験を積み上げ「管理職」として工場で働くスタッフを管理する立場になる道を進むことや、メーカーの商品企画や品質管理の仕事、新しい技術を作る研究開発の仕事など、責任の大きな仕事にキャリアを切り拓くことができますよ。
今回は「製造」の仕事ってどんな仕事なのかについて解説しました。
会社によってその商品の特徴やこだわりは様々です。自分が製品を生み出すことで多くの人の生活を陰で支えられる仕事は、製造職の大きな魅力と言えるでしょう。
この記事を読んで、
「どんな会社があるの?」
「どんな働き方をしているの?」
とさらに疑問が湧いた高校生は、製造の仕事に興味を持ったことでしょう。学校に届いている求人票や、インターネットの求人サイトで製造の求人を見て、働いてみたい会社を見つけていくことをおすすめします。