高卒者で「介護・医療関係」に就職することは資格が必要で難しそうだなと感じる方も多いと思います。
看護師・医師・薬剤師などの資格は、大学や専門学校で国家資格を取得しなくてはなりませんが、今回は特別な資格がなくても高卒で就職できる介護・医療関係の仕事内容や介護・医療関係に向いている人の特徴をご紹介します。
介護・医療関係で働きたいと考えている高校生はぜひ参考にしてください。
高卒で就職できる介護・医療関係の仕事内容を説明します。
【介護の仕事内容】
・高齢者や身体が不自由な方の身の回りのお手伝い、移動、入浴、排泄、食事などの介助
日常生活のサポート、入浴、排泄、食事に関しては、快適な環境で過ごせるようにサポートします。利用者が安心して身を任せられるように丁寧に仕事をする必要があります。
・レクリエーション指導やコミュニケーションで精神的支援
レクリエーション指導や利用者とのコミュニケーションはとても重要です。レクリエーション指導とは例えば、ボードゲームや軽い運動などの活動のことをいいます。
利用者が楽しめるようなレクリエーションやコミュニケーションを行うことによって、利用者のストレス軽減につながったり、心身の健康をサポートする役割をします。
・機能訓練の補助
利用者が歩行や着替え、食事やトイレの使用ができるように、運動や筋力のトレーニングを行います。利用者の身体的な機能や日常生活を自立して行えるようにサポートをします。
・健康状態の記録
健康状態を記録することによって、日々のトレーニングやサポートの調整ができたり、健康状態に問題があったとき早急に対応ができます。
介護の仕事内容は、高齢者や身体が不自由な方と直接関わる事が多いです。丁寧なサポートや指導、積極的なコミュニケーションなど、常に利用者のことを考えて仕事をすることが重要です。
【医療関係の仕事】
・医療事務/調剤薬局事務
医療関係の事務の仕事内容は、患者様の情報管理や予約管理、医療記録の整理を行います。
患者様の情報に関しては、大切な個人情報になるので責任をもって管理しなければなりません。予約情報は、スケジュールがスムーズに進むように管理し、当日必要なものや患者様が診療を受けやすいようにサポートします。
他にも電話対応の時など、患者様の質問や不明点にすぐ回答ができるようにする必要があります。
・医療品の営業
お客様に製品の説明をするときのために、自社の医療品やサービスの勉強をし理解を深める必要があります。医療品を販売する際、地域や医療品の種類によって規制があるので、情報を把握することが重要になります。
・ドラッグストアでの販売業務
商品の在庫管理や店内の整理整頓・レジなど一般的な販売職と仕事内容は変わらないのですが、医薬品・日常品・食品・美容製品・生理用品等の商品や一部のドラッグストアでは血圧測定・健康相談・処方箋の受付などのサービスについての質問に答えたりするため商品やサービスの勉強をすることが重要です。
高卒で就職できる医療関係の仕事内容には主に、事務系の仕事や販売があります。
医療事務や調剤薬局事務は資格なしでも就職ができ、入社後に民間資格を取得することも可能です。
介護・医療関係は直接的でも間接的でも人と関わるお仕事です。常に患者様や利用者のことを考えて仕事をすることが大切です。
◆こんな人が向いている
・相手の立場立って物事を考えられて、人と話すことが得意
介護や医療関係の仕事で関わるお客様は、高齢者や身体が不自由な方、けがや病気にかかった方がほとんどです。どうサポートすればいいのか、どんな商品を勧めればいいのかなど常に相手の立場に立って物事を考え、コミュニケーションを取りましょう。
・温厚な性格
利用者や患者様に対して、思いやりをもって接することが大切です。温厚な性格の方は、利用者や患者様の感情に敏感で思いやりの気持ちをもってすぐに対応することができます。
・責任感が強い
介護も医療関係も利用者や患者様の命・健康状態に関わる仕事です。常に責任を持って行動することで、利用者や患者様からの信頼を得ることができます。責任感が強い人は、誤った判断や不適切な対応をしないために商品やサービスの勉強をしたり、1つ1つ責任を持って冷静に判断し慎重に行動するのでミスや問題も回避します。責任感の強い人がいることで、利用者や患者様は安心して介護施設やドラッグストア等を利用していただけます。
介護と医療関係、どちらにおいても人と深く関わる仕事のため、特別なスキルより相手を思いやれる様な人間性が大きく関係する仕事といえそうです。
介護・医療関係の仕事では、常に相手の立場に立ち、行動することが大切です。利用者や患者様の命に関わるお仕事なので責任をもって行動することやコミュニケーション、思いやりをもって接することで、安心して利用していただくことができます。常に快適な環境を提供できるように心がけましょう。
介護・医療関係のどちらの職種においても「人」を対象にする仕事です。介護施設で働き、利用者の日常生活のサポートや怪我、病気の際の手助けをすることで、利用者やご家族から「ありがとう」と感謝をされることも多くあります。
また医療品の営業では、店舗やお客様に勧めた医薬品や医療機器などを使用してもらうことや、医療事務では患者様の診療の予約管理や診療のサポートなど、間接的でも利用者の助けになっているということに、とてもやりがいを感じられます。
しかし、人と接する機会が多いだけに対人関係での大変さもあります。特に介護職のような仕事では、利用者一人ひとりと向き合って接することが大切です。
また、介護・医療関係に就職したい高卒者は、就職後も商品やサービスの理解・介護の仕事内容など、色々な勉強をすることを考えて就職活動に取り組みましょう。
介護・医療関係の仕事に就きたい高卒者はこの記事をぜひ参考にしてみてくださいね。