就活講座・マナー

高校就活で必ず目にする求人票の見方とポイントを紹介

卒業後、就職を目指す高校生であれば一度は聞いたことがある「求人票」という存在。

就活中の高校生の中には「求人票って文字ばかりで、書いていることも難しいからよくわからない」という方もいるのではないでしょうか。

そんな就活中の高校生のために、今回の記事では「求人票の見方」をわかりやすく解説していきます!

 

 

求人票に書かれている「雇用形態」って?

高卒者向けの求人票

◆雇用形態は「会社で働く際の働き方」をあらわしたもの

雇用形態は大きく分けて正社員、契約社員、派遣社員、アルバイトの4つに分かれています。

契約社員、派遣社員、アルバイトは、正社員とは違い自分の自由な時間で働けますが、どれも基本的に契約期間が決まっているため、会社の業績によっては継続雇用が困難になるリスクがあります。

 

◆正社員で働くメリット

・経営不振など特別な理由がない限り、定年(60歳)までは働くことが可能。
・定期的に給料が上がり、出世が望める環境。
・正社員にしかない福利厚生(雇用保険、社会保険、休暇制度、研修制度)が充実している。
・転職で有利な場合が多い。

高卒新卒として会社で働く際には、今後の社会人生活を考えたうえで正社員の道を選ぶことをオススメします。

 

 

「賃金」と「手取り額」は別物!

高卒正社員として就職して初めての給料

◆「賃金」と実際にもらえる「手取り額」は異なる

求人票に書かれている「賃金(総支給額)」とみなさんの銀行口座に振り込まれる「手取り額」は、イコールではないので注意が必要です。

■賃金
毎月働いてもらえるお金(社会保険費用、福利厚生、住民税込み)

■手取り額
賃金より社会保険費用、福利厚生、住民税を引いた金額

 

毎月手元に入る金額を知りたい場合は、賃金(総支給額)より、社会保険費用、福利厚生、住民税を引いた額でシミュレーションをしてみてください。

 

◆給与形態の違いも知っておこう

給料に関しては、賃金と手取り額の違いだけでなく「給与形態」についても知っておけば、より自分の理想に合った企業探しができるようになります。

■月給制・日給制
単位で決まった金額を給料としてもらえる制度

■固定給制
決まった額を毎月固定でもらえる制度

■歩合給制
営業成績に応じて計算された給料が支払われる制度

 

それ以外にも残業手当地域手当などの手当がつくこともあるので、チェックの際には給与条件を注意深く見ておきましょう。

 

求人票の休日休暇の見方がわからない!

求人票の見方がわからず悩む高校生

仕事に備えて休息をとり、健康に働くためにも休みをとることは大切です。

日本では労働基準法上、社員を4週間に4日必ず休ませて、週の労働時間を40時間以内に収めなくてはならないルールがあります。

平均的な最低年間休日は約105日ですが、会社の職種や業態、1日の労働時間によっても様々なので、求人票でしっかり確認しましょう。

 

◆「週休二日制」「完全週休二日制」の意味は異なる

週休二日制と完全週休二日制。よく耳にする言葉ですが、実はこの二つの意味は異なるということをご存じでしょうか?

■完全週休二日制
1年を通じて、毎週必ず2日の休みがあること

■週休2日制
月に1回以上週に2日の休みがあり、他の週は1日以上の休みがあること

週休二日制(土、第1・2水曜)の場合だと、土曜日と第1・2水曜日が休みになります。

それぞれの意味を理解したうえで、生活スタイルに合った条件を探しましょう。

 

求人票の見方をマスターしよう

求人票の見方を実際の求人票を基に説明


1.会社の情報

A 会社の特徴を見てみよう!

 

2.仕事の情報

B 職種・就業形態
C 仕事の内容 (わからない点は職場見学で質問しましょう。)
D 必要な知識または技術 (必要な資格や技術、知識が書いてあります。)
E 就業場所  (入社後の勤務地が記載されています。)

 

3.労働条件等

F 毎月の賃金 (毎月支払われる給料の総額です。ここから社会保険料や税金が引かれます。)
G 手当 (該当者に支払われる手当や給与に含まれる手当が書いてあります。)
H 賞与 (昨年度の実績を確認してみましょう。)
 I 就業時間 (1日の過ごし方をイメージして働くイメージを膨らませましょう。)
J 休日 (年間休日や休みの詳細をチェックしましょう。)

 

4.選考

K 応募・選考方法 (選考を事前に確認して対策しましょう。)

 

5.補足事項・特記事項
L その他の項目に書ききれなかった企業の魅力が記載されています。

 

6.募集・採用に関する情報
M 募集・採用情報 (平均継続勤務年数が短い会社には、設立が浅い会社も含まれています。)

 

7.職業能力の開発及び向上に関する取組の実施状況
N 研修

<研修の例>
・メンター制度 先輩社員がみなさんの相談役としてサポートします。

・新人社員研修 社会人としての基礎を学ぶ研修です。
 

会社によって様々なことが記載されているので、しっかりとチェックしておきましょう。

 

自分で企業を探す力を身につけよう

求人票の見方を理解・マスターした高校生

上記の求人票の見方を参考にしながら、就職活動をする際には「自分が働くうえで外せないポイント」を決めて実際に求人を見ていきましょう。

もちろん、求人票に書かれている全てのことを鵜吞みにして判断はせず、ホームページや職場見学に行き自分の目で企業をしっかり見極めることも大切です。

求人票には、新規学卒者の過去3年間の採用実績や前年度の賞与実績など、高卒新卒で就職するにあたって知っておきたい項目や、中には「補足事項・特記事項」の項目に企業の詳細や就職するにあたり重要な内容が記載されている場合もあるので、それらの意味を理解し、求人票の見方をマスターすることが、自分に合った企業をより素早く見つけ出すための近道です!