就職活動をしていると、一度は「職種」と「業種」という言葉を見かけたことのあると思いますが、二つの違いをみなさんはご存じでしょうか。
「似た単語だし、大きな違いないだろう。」「言葉は知っていたけど、違いはわからない。」という高校生もいるかと思います。
今回の記事では、就活で目にする職種と業種の具体例を交えてその違いを解説していきます。
職種とは「仕事の種類」を表す単語です。
会社は、営業職・事務職・開発職・管理職といった具体的な仕事の内容で部署を分けており、実際に「営業部」へ配属されると、あなたの職種はほどんどの場合営業職となるわけです。
面接の際、面接官に「どの職種で働くことを希望していますか?」と聞かれたら「〇〇職を希望して応募しました。」と、具体的な自分の希望職種を答えられると良いでしょう。そのためにもしっかり求人票をみて募集している職種を確認しておきましょう。
業種とは「企業が属するビジネスのジャンル」を表し、「業界」とも呼ばれています。みなさんには「業界」の方が馴染みがあるかもしれません。
職種が仕事の種類を表していることに対して、業種はビジネスの種類を表しています。 例えば、日常会話ではテレビだと「テレビ業界」と言ったりしますが、これがビジネスになると「放送業」「通信業」などと言葉が変わります。
なので、製造業、建設業、農業、漁業といったものが業種です。製造業であれば化学・医薬品・鉄鋼・食料品など、製造するものによって分けることが可能です。
就活中の面接試験で「どこの業種での就職活動を考えていますか?」と聞かれた際には「〇〇業界/〇〇業を志望しています。」と答えられるようにしておきましょう。
職種と業種を組み合わせた仕事の例では「メーカーの経理職」や「メーカーの営業職」など、業種の後に職種を続けることで、具体的な仕事の名称になります。
【その他の具体例】
ゲームに関係する仕事の場合だと、ゲームの開発者は「ゲーム業界の開発職」、ゲームショップの経営者は「小売業の会社経営者」ゲームショップの店員は「小売業の販売職」と表すことができます。
世の中には様々な仕事の種類があるので、まずは職種を知ることが仕事探しの第一歩です。
就職をして、自分がどんな社会人になりたいのかを考える際、まずは職種(仕事の種類)をイメージするところから始めて、自分がどの職種に興味があるのか、やってみたい職種なのか?を決めてからどんな業界があるのかを調べながら就職活動を行ってみるといいと思います。
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アルバイト経験の延長でそのまま正社員として働くという手段もありますが、新卒というのは「正社員」の経験がなくとも、未経験の職種にチャレンジできる一度きりのチャンスです。一生に一度の機会を逃さず、就職活動をすすめていくことが大切です。