新しい生活を始める際に、避けて通れないのが経済的な準備です。特に就職や進学といった大きなライフイベントにおいては、どちらの進路を選んでも、新生活にはそれなりの準備とお金がかかってきます。
必要な費用をしっかりと把握することが大切ですが、新生活を目前に控えたみなさんの中には、準備にどれだけのお金が必要になるのか分からずに不安を抱えている方もいるでしょう。
今回の記事では「就職」と「進学」の2つに分けてそれぞれ新生活に必要な費用を挙げているので、ぜひ参考にしてみてください!
就職の場合、いくつかのパターンによって新生活の初期費用は大きく変わります。
①実家から通勤
②会社の社宅や寮に入る
③一人暮らし
①から③の順番に初期費用の発生は増えていくので、各々の状況を踏まえて実家から通うのか?一人暮らしをするのか?の生活スタイルを選択する必要があります。
賃貸で一人暮らしの場合
◆初期費用
敷金: 家賃の1〜2ヶ月分が一般的です。
礼金: 家賃の1〜2ヶ月分を支払うことが多いです。
仲介手数料: 家賃の1ヶ月分程度を不動産会社に支払います。
前家賃: 入居月の家賃を事前に支払うことが必要です。
保証料: 保証会社を利用する場合、その費用が発生します。
◆生活費
家賃: 毎月の支払いが必要です。
光熱費: 電気、ガス、水道料金が含まれます。
通信費: インターネットや電話の利用料。
食費: 日々の食事にかかる費用。
家具・家電: 必要な家具や家電の購入費。
◆その他の費用
引越し費用: 引越し業者の利用料金や自分で引越しを行う場合の交通費など。
日用品: 洗剤やトイレットペーパーなど、日常生活に必要な消耗品。
保険料: 火災保険や家財保険など。
社宅や寮の場合も毎月の家賃が発生します。(会社によって家具家電付きのお部屋もあります)しかし、かかる費用は住まいに関わることだけではありません!
スーツ着用の会社であれば、毎日同じスーツを会社に着て行く訳にもいかないので、、着回し用のスーツを数着準備する必要もあります。靴、カバン、シャツ、ネクタイ、ベルトなど、衣類以外の小物も用意しておくといいです。
そのほか、通勤には交通費も必須です。バスやて鉄道を利用する場合は定期券の購入がお勧めです。通学時に定期券を購入していた高校生も多いと思いますが、社会人になると通学用から通勤用の定期券に変わり運賃も違います。
会社によっては通勤定期券の事前購入などのルールがあるので、就職先の通勤規定をよく確認してから購入しましょう。事前購入の場合は、支払った交通費があとからお給料と一緒に戻ってくる仕組みもありますが、初めに一定金額の出費が必要になるので、定期券のことも覚えておきましょう。
進学希望さんは、まずは合格すると入学金が数十万円必要です。また、入学後は教材費や前期の学費などの大きな費用も度々必要となります。
住まいにおいては、基本的には上記の一人暮らしに発生する費用と同じで、
寮や一人暮らしの場合、家賃や敷金礼金・部屋の家具や家電、生活用品の購入費用が必要になり、さらに、食費や光熱費なども発生します。
実家から通学の場合でも交通費は必須です。(進学の場合、学校から交通費の支給はありません)
このように、新生活にはたくさんのお金が必要ですが、その費用をどう用意するのかを考えてみましょう。
就職と進学どちらを選ぶにしても、自分の進路については事前にしっかり両親や学校の先生と話し合うことが重要です。
■就職の場合……毎月お給料が入るので、いち早く自立することができます。
初任給が貰えるまでの期間は、親御さんに仕送りをしてもらえるか必ず確認をとりましょう!
■進学の場合……生活費や学費にかかる金額は膨大です!
いくらまでなら仕送りをしてもらえる範囲なのかを早いうちに話し合い、前もって具体的な金額を把握しておきましょう。
高校卒業後に希望する進路へ進むには、金銭面も考慮したうえで進路を選択する必要があり、非常に大切なので必ず家族と話し合うようにしましょう。
進学で家族からの支援が難しいとなった場合は、「奨学金」を利用する可能性もあるかもしれませんし、「奨学金」を借りたくない場合は、就職へ進路を切り替えるかもしれません。
就職・進学してからお金が足りない!!ということがないように、希望する生活スタイルを実現するために早い段階で高校卒業後の進路について家族と話し合いをしていきましょう。