就職活動において業種や職種、雇用条件などの情報収集はとても大事です。
給与、仕事内容、勤務地、休日、やりがい、人間関係、社風など「どこの会社で働きたいか?」を決める条件は人それぞれなので、まずは自分が働く条件に優先順位を付けることも重要です。
特に「給与」の優先順位が高い方にとっては、高卒と大卒の初任給の差が気になるのではないでしょうか?
今回の記事では「高卒給与の考え方」について説明していきます!
■令和3年度の新卒入社の平均給与額(厚生労働省の発表より)
【高卒】179,700円
【大卒】225,400円
高卒と大卒で初年度にもらえる給与を比べてみると、単純計算で約4.58万円以上の差があります。
この差は高卒の人よりも大卒の人が4年長く勉強している分、初任給の差は入社時の経験によって発生してくるものともいえます。
初任給とは…… 入社して初めてもらえる給与 のことです。
しかし、初任給だけを見て「大卒の方が有利だ!」と思うのは少し違います!
学歴別で初任給の格差は確かにあります。
ですが高卒で大卒より早く働き始めると、自分と同じ年の大卒が新卒入社をする4年後には、頑張り次第で昇給するのでその格差を埋めることができるのです。
そのため、大卒の人より早く稼げて、努力次第では大卒者との格差を埋められる点は高卒で社会人になるメリットともいえます。
参考:令和3年賃金構造基本統計調査 結果の概要 新規学卒者 - 厚生労働省、高卒採用の「一人一社制」ってどんなルールなの?
18歳に高卒で入社をすると、大学に進学した同級生が新卒として入社するのは22歳。
その頃には大卒の同級生と比べて高校新卒の方が既に4年もの経験値を積み重ねていますので、年齢は同じですが、会社としては大卒の新入社員は後輩です。
その際には仕事やマナー指導などを行う「社会人の先輩」の立場になっており、仕事では大きなメリットとなります!
早いうちに経験を積むことで、任される仕事の幅も増え大卒の新入社員を部下として持つこともあり、将来的には大卒より昇格・昇進が速い場合もあります。
中には大学卒業を条件とする資格が必要な仕事もありますが、そのような一部の例を除けば、社会人経験は年齢を問わず大きなメリットとなるので覚えておきましょう。
先ほど紹介した「初任給」は、あくまで「新入社員が最初にもらう給与」です。
評価の仕方は会社によって様々ですが、入社後の勤務態度や仕事に対する姿勢、能力で社内評価は変わり、それに伴い給与がUPすることもあります!
「何を」「どれ程」頑張れば給与があがり、昇格ができるのか。
評価制度や昇格、昇給の基準などを、事前に職場見学や合同説明会などで企業の担当者に確認したり、求人票などで高卒で入社した先輩社員の給与や役職が具体的に記載されているものがあれば、入社後に頑張るべき事がハッキリするのでオススメです。
ジョブドラフトでは、企業ごとの紹介ページにて先輩の声を載せている企業もあるので、要チェックです!
大卒と高卒では初任給に違いがあることをお伝えしました。
しかし同じ年齢で高卒者と大卒者を比較した場合、必ずしも高卒の給与が低いわけではなく、給与は経験や能力、勤務態度の積み重ねによって増えていくものであり、学歴で全てが決まるものではありません。
高卒入社でも、大学生が大学に通っている間に社会人として経験と努力を重ね、成果を出し続けていけば、4年後に入社する大卒の新入社員よりも社会経験も給与も多くなっています。
大学ではできないことを早くから経験できるのも高卒就職のメリットだと言えますね。