高校卒業後、自分の進路を就職しようと思っていても、高卒で就職するのは難しい・・・と思っていたり就職のために何をしたらいいか分からない・・・なんて思ったことはありませんか?
今回は、そんな高校生の疑問を解決するために、高卒で就職するメリットや高卒の就職者率を分かりやすく含めて解説します。
高卒での就職をスムーズに進めるためにも、卒業前から就職までの具体的な流れを知っておきましょう。
◆4月~6月 準備期間
4月から6月の時点では、企業側も高校生側も準備段階です。高校生はこの時期に、自己分析をしておくといいと思います!三者面談や進路提出を行い、自分の就活の方向性をはっきりと定めておく必要があります。
◆7月~8月 求人票情報の解禁
7月にはいよいよ求人票の情報が解禁されます! まず、高校生のみなさんは様々な求人票の中から気になる求人を探し、職場見学の申し込みをしましょう。そして、気になる企業へ実際に職場見学に行ったり、面接の練習や筆記試験の勉強など、選考開始に向けての準備を進めておきます。
◆9月 書類提出(5日~)、選考開始(16日~)
高卒就職では9月5日より応募受付が始まり、9月16日より選考が行われます。自分が気になった企業一社に対して、応募書類を提出します。その際、複数の会社に応募することはできません。直接会社へ書類を送るのではなく、学校の先生を通して応募するようにします。
■選考ルールにおける注意点
高校在学中での就職活動は選考ルールが、行政・学校組織・主要経済団体の三者間で策定されています。都道府県によってルールが違う場合もございますので、学校の先生にルールの確認をしっかりと行いましょう。
(一人一社制)
秋田県・和歌山県・大阪府・沖縄県では複数応募可
奈良県はルール見直し
その他の都道府県は、「一人一社制」です。
その他にも、内定が決まればその企業に必ず就職しなければならないというルールもあります。内定後に後悔のないよう、自分がどの企業の求人に応募すべきかを、慎重に検討することが大切です!
高卒で就職する場合には、どのようなメリットがあるのか。
以下の点を踏まえた上で、自分が高卒で就職すべきかを検討してみてください!
高卒就職のメリット
・早く自立ができる
・経済的に安定する
・職種によっては出世しやすい
・経験を積むことができる
高卒就職のメリットはたくさんあります。
大学の4年間分早く自立もでき、また経済的にも安定します。他にも社会人経験や入社した会社が専門職であれば技術面も経験を積むこともできます。
自分の将来を考えて、高卒で就職したほうがメリットがあると考えた高校生は自信をもって就職活動に挑みましょう !
◆高卒就職率と大卒就職率の比較
「新規学卒者就職率と就職後3年以内離職率」によると、令和5年卒の高卒就職率は98.0%、対する大卒就職率は97.3%となっています。ちなみに平成19年の調査では、高卒就職率が93.9%、大卒就職率が96.3%という結果が出ています。
「大学に行かなければ就職が難しい」という状況が崩れ、近年は就職率にほとんど差が出なくなりました。過去18年で大卒就職率の伸びが約1%なのに対し、高卒就職率は18年間で4.1%も就職率が上昇。就職を希望する高校生の98%が、高校卒業後の就職先を見つけられるようになったのです。
参照:新規学卒者就職率と就職後3年以内離職率
「よい就職先から正社員の内定をもらうなら、大卒があたりまえ」という時代は終わり、就職先を求める高校生にとって、大学進学が必ずしもベストな選択肢とはいえなくなりました。
自分の将来を考えたときに、あえて大学に進まず、高卒就職を選んだ方がよい場合もあるのです。
高卒で新卒入社する場合は、職業の幅が狭く、選択肢が少ないと感じるかもしれません。 ですが、経験を積んでキャリアアップすれば、社内での活躍の場も徐々に広がっていきます。大卒しか取れない資格(医療系や弁護系)もあるので、自分の将来によっては大卒のほうが良かったり高卒のほうが良かったりと、人によって違います。
高卒で就職したほうがいいと考えた高校生は4月からの就職活動の準備を始めていきましょうね!