就職しようか悩んでいる高校生の中には、求人解禁前に過去の求人票を確認している方もいると思います。しかし、実際見てみると初めて見たりなんだかよく分からない用語が並んでたりしませんか?「福利厚生」「決算賞与」「固定残業代」「慶弔見舞金」「慶弔休暇」…なんとなくイメージできるものもあれば全く分からない!そういった用語もあると思います。
今回はそんな就職活動中に求人票などで目にする求人用語について説明していきます!知っておくと求人情報がもっとわかりやすくなります♪
■そもそも福利?厚生?って
【福利】:幸福と利益。幸福をもたらす利益。
【厚生】:人間の生活を健康で豊かなものにすること
という意味があります。
会社の各種制度や入社時に入れる保険のことを福利厚生といいます。高校生の身近なもので説明すると、「まかない」や「社割」も福利厚生の1つとなります。
■福利厚生のメリット・デメリット
【メリット】
・従業員の満足度UP
例えば、仮眠をとってもいい・食堂無料など、働いてリフレッシュできる環境があったり生活の援助になる福利厚生などは従業員の満足度が高まり離職率を減らすことにもつながります。
・ストレス解消
従業員の心身の不調は業務にも影響します。ストレス社会で個々の体調管理・精神状態には一番気を付けなければなりません。できるだけストレスを溜めず解消することで業務の効率化が図れます。
福利厚生は、従業員にとってメリットがたくさんあり、これによりワーク・ライフ・バランスが充実したものになります。
【デメリット】
・コストがかかる
従業員のための福利厚生なので当然、会社側はコストがかかります。
福利厚生を充実させつつコスト削減することも会社の課題となっています。
・従業員のすべてのニーズに答えることが難しい
1人1人の意見を聞いて、すべてを実現することは不可能になります。
なので自分に合わない福利厚生もあるかもしれません。
デメリットにコストの課題という部分がありますが、従業員が1人1人節約をすることで解決します。デメリットを理解した上で、福利厚生を活用しましょう。
■福利厚生は2種類ある
福利厚生は2種類で成り立っています。
1つ目は「法定福利」2つ目は「法定外福利」
ざっくりと分けると法律で規定されているか/企業独自で定めているかの違いになります。
法定福利
保険料や費用を会社が負担します。
・健康保険料
・厚生年金保険料
・雇用保険料 etc.
法定外福利
企業が独自の裁量で任意に決めることができます。
・住宅手当
・通勤手当
・育児/介護 etc.
2種類の違いを理解しましょう。
■ユニークな福利厚生
・GOホーム制度 (実家に帰省する費用の負担)
・シエスタ (昼寝10分15分)
・シナジーカフェ (社内にカフェやドリンク、パンなど無料販売)
・ノー残業DAY (PCを19時にシャットダウン)
この他にも様々な福利厚生があります。ユニークながらすべて従業員のための福利厚生です。ただ昼寝だけではなく、何のために福利厚生というものが存在しているのか理解しましょう。
■福利厚生のまとめ
仕事とプライベートどちらも充実させるために、自分に合う福利厚生を活用する必要があります。求人を見て難しい言葉だらけだと思いますが、まずは会社の福利厚生を理解し、これからの就職活動に役立てましょう!
学校に「前期」「後期」などの年度が存在するのと同じように、会社にも年度が存在します。学校はすべて4月で年度が変更となりますが、会社では、それぞれの会社によって年度変更の月が異なります。
会社の年度が変わる際は「この1年間でこれだけ売上が出たぞ!」という金額を計算するのですが(これを決算といいます)、大きく利益が出た際はそれらを社員に賞与(ボーナス)として支払います。これを「決算賞与」と呼びます!
高校生の皆さんが賞与(ボーナス)と聞いてイメージするものは、いわゆる「夏・冬のボーナス」で、そちらは基本、「基本給与の○ヶ月分」と金額が決定していますが、決算賞与は臨時ボーナスなので、金額は年によって変動します。つまり、会社に利益が出れば出るほど決算賞与の額は増えるのです!
■みなし残業とは
労働時間にあらかじめ含まれている一定時間の残業のことで、この残業を含んだ労働契約をみなし残業といいます。
■みなし残業のメリット
・労働時間が短いほど得をする
例えば定時が18時までで、みなし残業にあたる時間が20時までだとすれば、
2時間分の給与がもともと含まれていると考えると20時まで働くよりも18時まで働くほうがお得ということです。
効率よく業務を終わらせるという意識づけにもなり、自分の成長にもつながります。
・収入/生活が安定する
毎月残業代で増えたり減ったりすることなく、一定の給与を得られます。
みなし残業を導入していない会社と比べると、比較的高い金額で固定させることによって従業員の生活が安定します。
■募集要項にみなし残業について記載があるかどうかの確認ポイント
・給与のうち、基本給とみなし残業代の内訳
・みなし残業の時間と計算方法
・みなし残業の規定時間を超えた場合の追加残業代の支払い
※みなし残業代とは
一定の時間分の残業代が固定給の中に含まれていることをいい、〇〇時間までの残業代は残業の有無に関わらず会社が最初から支払ってくれているという制度のことを指します。
記載がない場合、知らずに入社してしまうと残業代が含まれていない可能性もあるので気を付けましょう。
みなし残業という制度を知らない高校生がほとんどだと思います。入社してから知るのと就活の時点で知るのでは大きく変わってきます。
何より自分がこれから働く環境でとても重要なことなので、みなし残業のメリットや注意点を理解することが必要です。
「慶弔(けいちょう)」とは、結婚や出産などのお祝い事、葬式といった不幸の事、どちらの意味も持っています。元々慶事(けいじ)が幸せな出来事、弔事(ちょうじ)が不幸の事を指すので、それらが組み合わさった言葉です。
慶弔の場合には会社から見舞金や休暇をもらえることがあります。
例えば結婚・出産祝い、傷病・災害の見舞い金、結婚・葬式による休暇などが存在します。
会社によって慶弔見舞金の金額や、慶弔休暇の休暇日数は異なりますが、このような制度がある会社は少し安心できますね。求人票を確認する際はぜひ注目してみてください。
いかがでしたでしょうか?「バッチリわかった!」「なんとなくわかった」理解度は人によって異なると思いますが、イメージはついたかなと思います。
他にも求人票の中で職種によっては「施工」「インフラ」「WEBデザイン」などわからない単語がでてくると思いますが、わからないままで終わらせず、ぜひまずはインターネットで調べてみてください。
調べることでよりその会社について理解することができるだけでなく、より自分にとって合う会社に出会える可能性が高くなります!
高校生のための求人サイト「ジョブドラフトナビ」では、今回解説した制度を導入している企業の求人も多数ありますので、ぜひチェックしてみてください。
後悔しない就職活動にするためにも、手間を惜しまず頑張っていきましょう!