
高校卒業と同時に独立する君へ!賃貸・不動産選びのコツと注意点
人によっては高校を卒業した後、就職を機に自立して一人暮らしを始める方もいるのではないでしょうか?新しい生活のスタートはとてもワクワクしますよね。
しかし、初めての賃貸探しは分からないことも多いもの。
特に高校生の皆さんは、学校で不動産や賃貸探しの知識を学ぶ機会は少なく、不安も多いでしょう。
そこで本記事では、高校を卒業して就職し、初めての賃貸で部屋探しをする高校生に向けて、賃貸や不動産選びのコツと注意点をわかりやすく解説します。
- 目次
- 1. 賃貸物件の探し方の流れ・選び方の基本
- 2. 賃貸物件の種類と特徴
- 3. 不動産選びで気をつけるポイント
- 4. 高校生が特に注意したいポイント
- 5. 部屋選びで注意すべきポイント
- 6. 最後に ~新生活を楽しむために~
1. 賃貸物件の探し方の流れ・選び方の基本

賃貸を探す際は、おおまか以下の流れで行います。
①インターネットや不動産サイトで条件を絞って物件を探す
②気になる物件をピックアップし、不動産会社へ問い合わせる
③実際に部屋を見学し、日当たりや騒音・周辺環境をチェック
④契約条件や費用について細かく確認し、納得の上で契約手続きを進める
選び方の基本
・自分に合ったエリアを選ぼう
最初に考えたいのが「どの場所に住むか」ということ。職場や学校への通勤・通学時間を考慮し、無理のない範囲でエリアを絞るのが賢明です。
通勤時間は片道30分以内が理想的。遠すぎると疲れやすくなります。
スーパーやコンビニ、病院など生活に必要な施設が近くにあるかもチェックしましょう。
治安も大切。駅から徒歩圏内の明るい通りに面した物件が安心です。
・予算を明確にしよう
収入に対して無理のない家賃を設定することが重要です。一般的に家賃は手取り収入の約30%以内が望ましいとされています。
【例:手取り収入が15万円の場合】
家賃の上限 = 15万×0.3 = 4.5万
ただし、初期費用(敷金、礼金、仲介手数料など)もかかるため、予算には余裕を持ちましょう。
2. 賃貸物件の種類と特徴
賃貸物件には主に以下の種類があります。
アパート:小規模で家賃が比較的安い。壁が薄いこともあり、騒音問題が発生しやすい。
マンション:鉄筋コンクリート造で頑丈、セキュリティも比較的高いが家賃は高め。
コーポ:アパートとマンションの中間的な構造で予算と環境のバランスを考えたい場合に。
また、間取りは自分のライフスタイルに合わせて選びましょう。
ワンルームか1Kが一人暮らしでは一般的です。
3. 不動産選びで気をつけるポイント
設備のチェックは必須!
・キッチンの広さ・コンロの数:自炊をするなら2口コンロ以上が便利です。
・風呂・トイレの分離:一体型(ユニットバス)より、風呂トイレ別で独立洗面台が設置されている場合の方が清潔で快適です。
・収納スペース:服や生活用品の収納量を想定しましょう。
・エアコン・暖房の有無:夏や冬を快適に過ごす為に欠かせない設備です。物件によっては備え付けの場合もあります。
建物の管理状況や周辺環境も重要
外観や共用部分がきちんと掃除されているか、ゴミ出しルールはどうかも見ておきましょう。
また、周辺の騒音や交通量、夜間の街灯の明るさなども確認すると良いです。
事故物件が気になる方は備考欄や特記事項を確認
物件の中には「心理的瑕疵(かし)」「告知事項あり」「訳あり物件」と記載がされた、いわゆる事故物件が含まれている場合もあります。
住むにあたってそういったことが気になる方は、各物件の備考欄や特記事項を確認したり、直接不動産に問い合わせてみると良いでしょう。
契約内容をしっかり理解する
契約時には「保証人の有無」「更新料の有無」「解約予告期間」など細かいルールもあります。
わからないことは必ず不動産会社に質問してください。
地域によっては各手数料が異なる
敷金・礼金・仲介・更新手数料は地域により支払う割合が異なったりする場合があります。
そのため、住居予定の地域の手数料は平均いくらかかるのかも調べておくと良いでしょう。
実際に見学して環境を体感
ネットや紙面に記載された条件だけでなく、管理する不動産に問い合わせて、実際に部屋や周辺の環境を見ることが大切です。
4. 高校生が特に注意したいポイント

・保証人問題
高校生であれば親などの保証人が必要となるケースがほとんどです。保証人の条件や役割を理解し、早めに準備しましょう。
もし、親へ保証人の依頼を行うのが難しい場合は、家賃保証会社に依頼したり、保証人が不要な物件を探す方法もあります。
・初期費用の準備
家賃のほかに初期費用として、敷金・礼金・仲介手数料・前家賃などがかかります。
一般的な相場は家賃の4〜6ヶ月分程度です。手元資金をよく計算し、貯金が足りない場合は、家賃が低めの物件や初期費用が抑えられる物件を探すようにしましょう。
5月〜7月辺りの閑散期になると、敷金・礼金等が安くなるキャンペーンを実施している場合があるので、就職後の引越しでも問題のない方はこの時期を狙って物件を探す手もあります。
・生活コストの把握
家賃以外にも水道光熱費やインターネット費用、家具家電の購入費用などがかかります。
家電やインターネットが備え付けの物件もあるので、最初は収入に見合った予算設定や計画を立て、無理のない生活を目指しましょう。
5.部屋選びで注意すべきポイント
次は部屋選びで気にするべきポイントについて解説します。
基本的なポイントは共通しますが、それぞれの生活スタイルや安全面、ライフイベントの違いから重視すべき点が異なることがあります。
①通勤の利便性
通勤時間が長くなると体力的に負担になるため、最寄駅や職場からの距離や、通勤に適した交通手段があるかは最重要ポイントです。
②費用対効果のバランス
初めての一人暮らしは、予算を抑えつつ広めの間取りや設備を求めがちです。多少駅から遠くても家賃を抑えたい場合は、治安面のチェックをしっかり行いましょう。
③水回りの設備・清潔感
毎日の生活の中で、独立洗面台や脱衣所、洗濯機置き場の有無、キッチンの清潔さは特に気にすべきポイントです。
④収納や作業スペースの確保
趣味の道具や服飾、場合によっては自宅での作業スペースも考慮した間取り選びや収納の充実を重視することが多いです。
⑤生活動線の良さ
毎日の家事や身支度がスムーズに行える間取りや設備、日当たりや風通しの良さ、徒歩圏内にコンビニやスーパーがあるかなども重視するべきポイントです。
⑥騒音問題
物音に敏感な方は、壁の厚さや下の階や隣の部屋の生活音をチェックすることが重要です。
⑦防犯・安全性の重視
特に女性にとって防犯は最重要事項です。
・オートロックやインターホン、防犯カメラの有無を確認。
・明るい通り沿いに立地しているかどうか。
・駅から物件までの道は人通りがあるか。
また、近隣住民の年齢層(ファミリー層が多いか、若者が多いかなど)も安心感に影響します。
自身の生活スタイルや安全面のニーズに合った物件選びを意識することで、より快適で安心な一人暮らしをスタートできます。
6. 最後に ~新生活を楽しむために~
初めての一人暮らしは楽しみも不安もあります。
賃貸選びで失敗しないためには、自分の生活スタイルと予算をしっかりと把握し、慎重に物件を選ぶことが大切です。
また、疑問点は遠慮せず不動産会社の担当者や家族にも相談しましょう。
物件が決まったら、家具や家電の配置、生活リズムづくりなど、新生活の準備も楽しんでくださいね。
一歩ずつ自立の道を歩み、素晴らしい社会人生活のスタートを切りましょう!
