高校卒業後に就職を目指す高校生の中には、自分の好きなことを仕事にしたいと考える方も多いと思います。
しかし、就職活動の過程で高校生の中には、親や先生の考えに影響を受けて迷いを感じる人も少なくありません。
企業の規模や知名度に引かれて、仕事内容や職場の環境をよく知らないまま就職を決めてしまい、入社後に後悔するケースもあります。
好きなことを仕事にするためには、まず自分の意思をしっかり持つことが大切です。
この記事では、高校生の皆さんが自分の意思を持って就職活動を進め、納得のいく採用を勝ち取るための3つのポイントをご紹介します。ぜひ仕事選びの参考にしてください。
好きなことを仕事にするためには、まず自己分析が欠かせません。
自分が本当に好きなことや得意なことを知ることが就職活動で失敗しないための第一歩です。
自己分析というと、長所や短所を書き出すことを思い浮かべると思いますが、書き出すのが難しいこともあります。
過去の経験を振り返り、小学校や中学校の頃も含め、以下のような出来事を思い出してみましょう。
・小さいころ夢中になっていたこと
・頑張ったことや目標を達成できたこと
・楽しかったことや嬉しかったこと
・悔しかったことや悲しかったこと
自分では忘れていることや、気付いていない一面が見えてくることもあるので、身近な家族や友人に聞いてみるのもおすすめです。
振り返ることでこれまでの行動や感情に共通点を見つけられ、自分の長所や短所が整理できるので就職活動での自己PRにも役立ちます。
高校生の就職活動では、保護者の方や先生から大手企業や知名度の高い企業を勧められることがあります。
しかし、自分に合った仕事を選ぶ際には企業の規模や名前の良さだけで判断してはいけません。
例えば自己分析の結果、自分は人と関わることが得意・人を笑顔にすることに喜びを感じるタイプで、介護やサービス業に向いていると気づいたが、家族から「大手メーカーの工場へ就職した方が良い」と言われたとします。
直接お客様と関わるサービス業と、黙々と作業を行う工場勤務とでは仕事の内容が大きく異なりますが、大手企業なら安心だと大人に言われたら、悩んでしまうかもしれません。
とはいえ、実際は自分が本当にやりたいことや、その職場環境で働けるかどうかが一番大切です。
企業の仕事内容や職場の雰囲気、求められるスキルをよく理解したうえで、自分の希望に合った仕事を選びましょう。
学校の求人票や家族・知人からの紹介だけでなく、自分でも高卒者向けの求人情報を積極的に調べましょう。
仕事内容だけでなく、給与や休日数、勤務時間などの条件も企業ごとに大きく異なります。
たとえば、
・初任給が高くても年間休日が少ない会社
・初任給はあまり高くないが様々な手当がある会社
・土日祝が休みの会社
・シフト制で夜勤のある会社
などがあります。
その職場で自分の希望するライフスタイルが実現できるかをイメージしながら、じっくりと比較・検討をすることが大切です。
その中で気になる企業があれば学校の先生に相談し、採用状況や職場環境について問い合わせたり、夏休みなどの長期休みの期間を使って職場見学を行うのもおすすめです。
高校生が就職活動で採用を勝ち取るためには、自分の意思をしっかり持つことが重要です。
自己分析を通じて自分の性格や好きなこと、得意なことを理解し、企業の規模やネームバリューだけで判断せず自分に合った仕事を選びましょう。
また、さまざまな求人情報を見て比較し、自分の望むライフスタイルを送ることができる職場を選ぶことも成功の鍵です。
高校生の皆さんが自分の意思を大切にし、納得のいく企業で採用されることを心から応援しています。